観念について②無意識
ふと思った。
今までは、人と人が繋がるということに対して、「紐Aと紐Bを結ぶ」ような感覚でいた。
独立したものが、独立したものと。
でも、実は違うのかもしれない。
毛玉のぽんぽんを作る工程のようだ。
沢山の紐が、元々1つの紐が、繋がっているのだ。輪っかを切ったとして、それは増える。
あるいはイソギンチャクのように。
私達はその触手の1本だと自分を捉えている。
けれど、本当はひとつの大きな生物なのではないだろうか。繋がったり切れたりしているという「感覚」は、実は細胞分裂なのかもしれない。
私達は形而上で、同じ生き物だ。
個体だ、というのは何が定めるのか。
それは記憶だ。情報だ。
ならば、ゲノムに刻まれた情報は、遺伝によって永遠に生きるのか。
しかし記憶は本来継承しない。
やはり、個体を表すのは記憶か。
考えておこう。