NARRATIVE

闘病日記と化した雑記です。

2022-01-01から1年間の記事一覧

* この記事は、心的外傷後ストレス障害(PTSD)について触れています。 悲しみや恐怖に飲み込まれると、限りなく落ちていってしまう。 終わりのないフリーフォールのような、一番怖いと思う瞬間が、ずっと続いていく感覚だ。なにかのきっかけで起こることも…

祈り、祈り、祈り。

アフォリズムもどき散文集。 (随時更新) ・・・ 知人から突然電話がかかってきた。長年認知症を患われていたお母様が、昼頃亡くなられたという知らせだった。相談に乗っていた時期もあり、久しぶりに少しだけ、思い出話をした。通話を切る直前、知人が「どん…

どこまでも神秘的な

不思議な夢を見た。 わたしは寂れたアパートの一室に住んでいた。恐らく20代前半に過ごした、ガタガタと、忙しなく鉄道の音がする部屋だった。 隣の部屋から男がやってきて、無作法に犯された。わたしは『ああ』と思った。今度は失敗したくない。流れ作業の…

better late than never!(「永遠にやらないよりは遅れてでもやった方がまだ良し!」)

『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』を、読んだ。 多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。 (サンクチュアリ出版) | Jam, 名越康文 |本 | 通販 | Amazon 結果として、タイトル以上の感動はなかった。この言葉に出会った時の衝撃と、腑にズドーン…

演劇のない夏

お引越しをしたい。 人が嫌だ。 多少不便でも構わない。 あまり人の気配がしない場所に住みたい。 演劇が痛い。 もう演劇に関われない自分も。 演劇をやれている人々も。 痛みが走ってとまらない。 やはりわたしは演劇を愛していたんだな。 夏だ。 演劇のな…

はじめての幻聴

悪夢から目が覚めても、その夢の声が続いていた。 恐怖を感じた時は、すぐに調べて仮説を立てるようにしている。おそらく、これは幻聴と呼ばれるものである。インターネット曰く、よく見られる症状らしい。少し安心した。ありがとうインターネット。 動悸が…

眠りはあらゆる傷を癒すのだろうか?

傷ついた時は、なかったことになるまで眠る。 これが私の処世術だった。 そうすることで、大概の傷は眠りの向こう側で癒えた。 多い日は18時間も眠ってしまうことがあった。 母からは、仮死状態のようだと言われた。 眠りは神秘的だ。 皮膚も、病も、目が覚…

わたしは自分の言葉に救われている。 だからわたしは生きる価値がある。 おわり。

海のそばで生きる。

自傷行為というものを考える。 自らを、自らによって傷つける人は、このように主張する。 『傷を目撃することで、生きている実感がある。』 わたしは自傷行為をしたことがない。 正確にはできなかった。勇気がないから。 中学生のころ、カッターで薄く手首を…

血が吹きだす。 記憶の断片から。 文字の先っぽから。 そして、あの朝がやってくる。 何度でも繰り返し訪れる。 たったひとつの言葉によって蘇る。 誰か止めてくれないだろうか。 誰が止められるのだろうか。 強烈な、あまりにも強烈な吐き気。 自分の身体が…

4月の雑記

今日はずっと原田真二の『タイム・トラベル』を聞いている。 おそらく、六時半の段階で、約三十回目のタイム・トラベルだ。 うつくしい、耳触りのいい音と言葉を求めている。 あまりにも疲れたので、自分の文章のなかで呼吸をしたく思う。 こんなものに意味…

『いのり』について

マグカルシアター参加作品 ヒカル×劇団天の河神社 合同公演「いのり」「静寂の街を抱きしめて」 無事、終演しました。 自分にとって、かけがえのないものを生み出せました。誰一人代替不可能です。代わりはいません。 『いのり』という作品について、鈴木さ…