2019年をNARRATIVEしよう。
平成が終わる。
あらゆるものが、かみ砕きやすくなった。
文章はより簡潔に。
動画はより快速に。
演劇はどうなる。
初めます。
1月3日の御法川わちこです。
BGMは蟲/師の翳を流しております。
趣味で役者や演出やってます。
これはただの備忘録です。
でも私の考えてることです。
だからなにかがちょっと滲んでたらすみません。
暇な人は読んでね。
早速ですが今日考えていることです。
なんでもいい、生きている実感が欲しい。
そんな風に思いませんか。
最近は本当にたくさんの人の「I'm here.」を感じます。
目に映るものすべてが、誰かの面影の中にある。
自己顕示欲のやべー奴が増えたわけじゃない。
きっとインターネットを介して表現者が増えたんですね。
いい意味でもわるい意味でも。
私はいいと思います。
そのうち本当に人類補完計画が始まりそうで。
わくわくします。
お芝居なんかはずっと昔からそうなんだろうなぁって思います。
生物であれ、静物であれ。
演劇は存在表明。
それが色濃いほど美しい。
私が去年、稲妻のような衝撃を受けた言葉があります。
それは、「NARRATIVE」
カタカナでナラティヴと読みます。
「ナレーション(narration)」や「ナレーター(narrator)」という言葉にも使われます。
物語る、という解釈が一番近いのではないでしょうか。
「物語(Story)」と違うところは、それが私的意味づけを持つか否か、です。
えーと、この話は話すと長すぎるので……。
むつかしい話は私の大好きなページを参考に張り付けておきます。
ぜひ読んでください。よだれ垂れます。
なぜ私がこの単語に感動したかというですね。
私はゲームが大好きなんです。
いろんなゲームをやりましたが、去年とんでもないものに出会いまして。
ずばりあれです。
「UNDERTALE」(デーンデーンデーン)(勝手に流れる脳内BGM)
これはもう人生を変えるゲーム体験でした。
生き生きとしたキャラクター。
選択肢次第で変化しすぎる展開。
感情的に訴えかける音楽。
そして表情豊かな懐かしくも新しいドット。
もうね、最高。これほんと最高。やってみて。
絶対にネタバレは見ないでね。
終わった後、この感覚はなんなんだ!
と思い調べに調べてたどり着いた結果。
どうやらこのジャンルを「ナラティヴ・ゲーム」と呼ぶらしいぞ、と。
なんだろうな。
例えば。
映画を見ます。
あなたは主人公を見て思います。
なんて魅力的なキャラクターなんだ。共感しちゃうな。
「はあいい映画だった」……そう思って帰ります。
ところが「ナラティヴ」は違う。
映画を見ます。
あなたは主人公を見て思います。
なんてこった。これは私だ。
「こんな経験は初めてだ。すべてが私だった。これは私の物語だ」
それは共感とは似て異なるものです。
「It's like me」ではなく「This is me」なんです。
私はこれからの創造物はどれだけそこにもっていくかの勝負になると思います。
よく「性癖に刺さる」っていうけど、それ以上に。
「自分の一部としてパーソナルなものとして捉えられるもの」。
きっとお芝居もそうなる。
より深層へ潜る時代になる。
「分かる」が評価される世代。
「ナラティヴ・エイジ」が始まる。
そんな時代に生まれたことが本当にうれしい。
想像力がすべてだ。
ありがたい。
にやにやしながら生きる。
昨日始めたFF10の冒頭。
アーロンさんに「これはお前の物語だ」
と告げられた言葉に敬意を表して。
20190103