NARRATIVE

闘病日記と化した雑記です。

私について⑥過去は私を傷つけない

 

 

PTG(トラウマ後の成長)とは|幸福度の最新研究

 

 

こんな記事に辿り着いた。

 

痛みの種を受け止める土壌があれば、

どんなに歪んだ過去も美しい花を咲かせるのだ。

 

最近つくづく思うことがある。

自己を省みる度によぎる。

 

「でもそれがあって今の私がいるんでしょう」

 

全て無駄ではなかった。

今までの全てが私を作り出している実感がある。

 

時折自分の放つ言葉を聞く私が言う。

 

「それは砂漠を歩いた人の言葉だよ」

 

乾いているように聞こえる。

生への渇望そのものにも。

足掻きであり、呼吸であり、生きている。

 

 

私はもうずっと、

辛い過去を辛いまま、

秘密のまま生きるのだと思っていた。

 

でもそうではなかった。

 

同じ痛みを掲げて生きる人がいる。

受け入れる土壌を育てる人がいる。

私を見つめてくれる人がいる。

 

もう心は空転することはない。

のかもしれない。

 

歯車のようにきちんと噛み合うのだ。

 

自分よ生きてくれてありがとう、と思える。

価値を少しずつ認められている。

 

今は大丈夫だ。

またきっと眠れない夜もある。

荒れる日もある。

長い旅路の途中だ。

処女航海なのだ。

波なんてよめなくてもいい。

船酔いしながら進めばいい。

 

 

 

また生きていこう。

 

 

 

 

2019/04/18 御法川わちこ