NARRATIVE

闘病日記と化した雑記です。

日記 7/24

 

眠い。

朝から池袋シネリーブルに向かっている。

友人のすすめで「夏の夜の夢」を見るためだ。

ニコラス・ハイトナーの演出を見たかった。

1人で行動している時の安心感ったらない。

誰にも迷惑をかけずに動いている。

 

 

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見た。

 

映画を見て声出して笑ったのは初めてだった。周りからも笑い声が出ていた。何だか少しだけ幸せな気もちになる。座席は離れていても共感はできる。

 

俳優たち、なんて素晴らしい状況把握能力。

そしてなんて素晴らしい表現力。

台詞をものにするとはこういうことか。

 

シェイクスピアの醍醐味とも言える環境の音。それは、ヒーリング音楽にも似ていた。夢の中にいるみたいに聞こえる電子音楽の煽りにより行われる。しかし、これが非常に斬新かつ効果的に用いられている。まるで、映画のような劇的さがあるのだ。

 

そして、観客を「森」として扱っている!

妖精に「動け」と命じると素直に道を開ける観客の姿なんて、まるで霊的なものを見せられているようだった。神話的な日常風景。

なるほどこんな形で表現するとは。

ニコラス・ハイトナーは魔法使いだ!

ザワザワと、広場状になったステージに集まる群衆が、不思議と草木に見えてくる。白雪姫のラストシーンみたいだ。

 

途中までニッコニコで見ていたが、前半の終わりの歌唱で笑いながらボロボロに泣いてしまった。生き生きとしている俳優を見るとだめだ。嬉しい。

 

きっとこの舞台を見終わった人はみんなBeyonceの「Love On Top」を聞きながら帰るのだろう。

 

最上級の演出と俳優の力を見せつけられた。

 

間違いない。

彼はシェイクスピアの生まれ変わりだ。

 

この記事は気づいた時に継ぎ足しながら書いていこうと思う。とてもとても素晴らしかった。