なんだかここ数日の記憶が曖昧だ。
とても嬉しいこともあった。
とても悲しいこともあった。
それでも、ただただ、人に救われていた。
稽古があって良かった。心底良かった。
私の残された人生であとどれだけ人に尽くせるのか。
わたしは、もう語りたくない。
自分が嫌だと感じたこと。
それを口にして何になるのだろう。
心を掻き乱すだけ掻き乱して。
冷たい言葉がわたしを撹拌する。苦しい。痛い。
自分の悪意も他人の悪意もきもちわるい。
教えたくない。心が閉じていく。
また自分が深くへ逃げていくけれど、とめられない。
インナーチャイルドが大きな声で泣いている。
この2日間で、2人の人から、
「わちこの内側を晒せる人が現れるといいね」
と言われてしまった。深く考え込む。
いつか幸福な沈黙がわたしを支配するのだろうか。
そんな幸せが訪れる日なんて来やしない。
わたしがしてきた行いを振り返って絶望する。
たくさん積み上げてしまった。
こんなみっともない内的世界を誰に披露するのか。
何度電車で泣くんだろう。大丈夫になりたい。
前頭葉がボロボロなのかもしれない。
他人を守りたい。
自分の傷を知ったら、他人の傷を手当てしたい。
憎しみなんて抱きたくないから、いまはただ悲しい。
親友に電話をかけたくなった。
今日実はモーニングコールをしてもらった。
人の声ってなんてあったかいんだろう。
これがまず1つ今日を乗り越えられるポイントだった。
ありがとう。
帰り道、共演者に車で送ってもらった。
その車の中でした会話がすごく素敵な交流だった。
彼女の繊細さ、思いやり、考えていること。
そういうものがたくさん車の中に満ちていた。
あっという間だった。心が解けそうになった。
ありがとう。
演劇をしている間だけは幸せだ。
わたしが唯一誠実になれる場所。
誰になんと疑われようと。
わたしはあなたを愛している。
演劇、あなただけを愛している。
深夜、汗びっしょりになって目覚めた。
とてつもない悪夢を見た。
息を大きく吸う。吐く。何度も。
勘弁してくれ。摩耗していく。
眠りたい。
。