Étude op.10 nº3
昨日手紙を出した彼女に今日会った
真摯に綴った言葉は
今日の行動で嘘になった
だったら初めから肉体なんて
存在すべきじゃない
精神だけでやりとりをするべきだった
けれど肉体がなければ言葉は生み出せない
出会いもなかった
こんな矛盾を抱えて生きていくのか?
どのくらい?
いつまで?
月の光だけで生きていけたら幸せだと
笑ったその夜に僕達は
人がどうして夢を見るのか分かったよ
現実にしないためにだ
こんなことなら